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買掛金の仕訳・記帳 

 代金を支払った時には、伝票を起票し、帳簿に記帳しなくてはいけません。買掛金の支払い方法は、①現金での支払い、②銀行振込での支払い、③小切手での支払い、④手形での支払い、⑤売掛金との相殺などがあります。それぞれの場合について、仕訳・記帳の方法を覚えておきましょう。

1. 現金で支払う
「買掛金」は負債に属する勘定科目で、これを支払った場合は
「負債」の減少で借方に記入します。「現金」は資産に属する勘定科目で、これが減少することになるので貸方に記入します。
仕訳をすると以下のようになります。
(借 方)      (貸 方)
    買掛金 ***     現金 ***
     それから、伝票から「現金出納帳」や「仕入先元帳」などの補助簿に記入します。


2. 銀行振込
買掛金の支払いで、借方は「買掛金」となり、貸方は「普通預金」もしくは「当座預金」となります。振込料を差し引いて振り込んだ場合は、以下のように仕訳します。 
(借 方)     (貸 方)
買掛金 100,000    普通預金 99,900
        振込料   100
伝票から「仕入先元帳」に記入し、「普通預金」「振込料」については「総勘定元帳」に記入いたします。一般的に「買掛金」の支払いについては、会社の支払日に合わせて一斉にしますので、振込先を間違えたり支払い金額を間違えないように注意して下さい。


3. 小切手で支払う
小切手の支払いの場合は、「当座預金」という「資産」が減少しますので、貸方は当座預金となります。
     (借 方)     (貸 方)
買掛金 ***   当座預金 ***


4. 手形で支払う
会社によっては、買掛金の支払い条件を、支払い金額が100万円以下は小切手による支払い、100万円を超える場合は手形による支払いというように決めている場合もあり、これは、あとで支払いのチェック時に、金額によって小切手で支払ったのか、手形で支払ったのかを簡単に判断できるようにするためです。
会社で支払いにルールを決めておくと、管理がしやすくなります。手形で支払った場合の仕訳は、以下です。
     (借 方)     (貸 方)
買掛金 ***     支払手形 ***
   手形での支払いは、「支払手形記入帳」に記入し、「仕入先元帳」にも記入します。


5.「相殺」という方法で支払う
  売掛金と相殺する場合は、以下のような仕訳をします。
     (借 方)     (貸 方)
     買掛金 ***     売掛金 ***
  このような相殺をした場合に領収書を発行する場合がありますが、金銭の授受が無い場合に発行された領収書には印紙税がかかりません。

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