商品有高帳

簿記知識集は、日商の簿記検定での３級、２級をとるための基礎知識を調べました。また大原などの簿記試験の一助になる情報も記載しております。簿記の通信講座や学校など簿記資格の取得に興味のお持ちの方にお役に立てていただければ幸いです。

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　商品の品目や数量が多い時や売上の回数が多い時は、「総勘定元帳」を見ても商品の残りがわかりません。そこで、商品の出入りや在庫状態を管理するために、「商品有高帳」という補助簿を作成します。通常、商品有高帳は商品ごとに作成します。商品有高長に記入するときは、単価に注意してください。同じ商品であっても、その値段はつねに変動しているので、販売時にいくらで購入した商品を払い出したかが問題になります。払い出し単価を決めるには
①仕入先出法、②移動平均法、③後入先出法などがあります。

・払出し単価を決める方法

①仕入先出法
先に仕入れた商品から順次払い出していくという仮定をもとに計算する方法です。

②移動平均法
単価の異なる商品を購入するたびに平均単価を算出し、平均単価を残高欄に記入し、払い出しも平均単価で行なわれたものと仮定して計算する方法。
今回の受入前の残高金額＋今回の受入
「移動平均法の計算式」
今回の受入前の残高数量＋今回の受入数量

③後入先出法
　後から仕入れたものから順次払い出していくという仮定のもとに計算する方法。