簿記知識集は、日商の簿記検定での3級、2級をとるための基礎知識を調べました。また大原などの簿記試験の一助になる情報も記載しております。簿記の通信講座や学校など簿記資格の取得に興味のお持ちの方にお役に立てていただければ幸いです。
« 取引記録の例 | 簿記知識集トップページ | 仕入帳からの転記 »
「売掛金」を回収する方法は、①現金や小切手で回収する場合、②銀行に振り込まれる場合、③手形で回収する場合、④買掛金と相殺する場合など、いろいろな方法が考えられます。
「売掛金」が回収されたら、まず仕訳をしましょう。この仕訳は、伝票を起票することによって仕訳帳への記入の代わりになります。
・売掛金回収等の仕訳 1
①現金や小切手で回収された場合
売掛金が現金や小切手で回収された場合、以下のような仕訳をして、これを得意先元帳に記入して下さい。
(借 方) (貸 方)
現金 *** 売掛金 ***
②銀行に振り込まれた場合
得意先が遠方などの場合は、売掛金が銀行に振り込まれることがあります。このような場合は振込みにかかる費用、つまり「振込手数料」が差し引かれて振り込まれてきます。たとえば、売掛金の金額が50万円で振込手数料が100円とすると、実際に振り込まれる金額は49万9900円となります。仕訳は以下です。
(借 方) (貸 方)
普通預金 499,900 売掛金 500,000
振込手数料 100
普通預金や当座預金に振り込まれた場合、通帳への記入や当座預金の照合表が送付されないと、会社では入金があったかわからないので、こまめに預金のチェックをして下さい。この時も、得意先元帳への記入をして下さい。
・売掛金回収の仕訳 2
①手形で回収された場合
売掛金が手形で回収された場合は、売掛金の入金と、受取手形の回収という以下のような仕訳をします。
(借 方) (貸 方)
受取手形 *** 売掛金 ***
そして、得意先元帳と受取手形記入帳へ記入します。
②売掛金が買掛金と相殺された場合
実務上では、商品の販売先と仕入先が同一の会社である場合があり、このような時は、現金などの決済をせず「売掛金」と「買掛金」を相殺します。この場合の仕訳は、以下です。
(借 方) (貸 方)
買掛金 *** 売掛金 ***
次に、得意先元帳と仕入先元帳の両方に記入して下さい。
得意先が倒産して売掛金などの債権が回収できなくなることを「...
商品の仕入にかかる引き取り運賃や運送保険料などの付随費用は...
「割戻し」の仕訳 一定期間中に得意先が大量に商品を買ってく...
「返品」の仕訳 「返品」とは、もうすでに売上に計上した商品が...
代金を支払った時には、伝票を起票し、帳簿に記帳しなくてはい...
商品の品目や数量が多い時や売上の回数が多い時は、「総勘定元...
仕入帳や仕入先元帳からの転記 商品と一緒に「納品書」が送ら...
「売掛金」を回収する方法は、†現金や小切手で回収する場合、...