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デパートや一般の商店が商品券を発行した時は、現金収入はあっても、まだ商品が売れたわけではないので、「売上」にはできません。
商品券は文字どおり商品との引換券ですので、実際に商品との引き換えが行なわれるまでは「売上」とはしないで、「商品券」(負債)という仮の勘定を用いて処理します。
そして、その商品券が実際に商品と交換されたときに「売上」(収益)として計上し、仮の勘定である「商品券」を減少させます。「商品券」勘定は、資産に属する勘定科目と勘違いしやすいので注意しましょう。
【商品券販売時の処理】
☆ 商品券3万円を発行し、現金を受け取った。
(借 方)
現 金 30,000
(貸 方)
商品券 30,00
商品券(負債)
(借 方)
商品引渡高
(貸 方)
発行高
【商品券引換時の処理】
☆ 商品6万円を売り上げ、代金は当店の商品券3万円と現金3万円で受け取った。
(借 方)
現 金 30,000
(貸 方)
売 上 60,000
商品券 30,000
自店が発行した商品券以外の「他店商品券」は、その商品券を発行した商店に対して債権が発生するので、「他店商品券」勘定(資産)で処理します。
【処理法】
①商品10万円を売り上げ、代金は他店商品券5万円と現金5万円
で受け取った。
(借 方)現 金 50,000 | (貸 方)売 上 100,000
他店商品券 50,000
③ 他店商品券を発行商店に渡して現金とした。
(借 方)現 金 50,000 | (貸 方)他店商品券 50,000
他店商品券(資産)
(借 方)商品引替高 | (貸 方) 回収高
*商品券は販売時にはまだ商品が売れたというわけではないので「売上」にはなりません。このとき使用するのが「商品券」勘定科目です。
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