簿記知識集は、日商の簿記検定での3級、2級をとるための基礎知識を調べました。また大原などの簿記試験の一助になる情報も記載しております。簿記の通信講座や学校など簿記資格の取得に興味のお持ちの方にお役に立てていただければ幸いです。
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振込や入金があっても、その内容が明らかでない時に、内容が明らかになるまでの間の仮の勘定として用いられるのが「仮受金」勘定(負債)です。そして、内容が明らかになりしだい、該当する勘定科目に振り替えます。
【処理法】
① 出張先の社員から当座預金に30万円の振込みがあったが、その内容は不明。
(借 方)
当座預金 300,000
(貸 方)
仮受金 300,000
② 社員が出張から戻り、①の振込は「売掛金」の回収であることが判明。
(借 方)
仮受金 300,000
(貸 方)
売掛金 300,000
・仮受金
(借 方)
振 替 高
(貸 方)
仮 受 高
*入金時にその内容や金額が確定できない時は「仮受金」の勘定科目を使用します。
社員が出張する場合に、経費の概算額を現金で先渡ししておく場合があります。このように、使い道はわかっていてもその金額がまだ確定していないような場合に、金額や勘定科目が確定するまでの間、仮の勘定として用いられるのが「仮払金」勘定(資産)です。そして、社員が出張から帰ってきて具体的にその使い道と金額が確定したときに、該当する勘定科目に振り替えます。
【支出時の処理】
☆社員の出張に際し旅費の概算払いとして5万円を現金で支払った
(借 方)
仮払金 50,000
(貸 方)
現 金 50,000
【旅費精算時の処理】
☆上記の出張していた社員が帰社し、旅費を精算したところ不足額が
3万円あり、現金で支払った。
(借 方)
旅費交通費 80,000
(貸 方)
仮払金 50,000
現 金 30,000
・仮払金
(借 方)
仮 払 高
(貸 方)
振 替 高
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