簿記知識集は、日商の簿記検定での３級、２級をとるための基礎知識を調べました。また大原などの簿記試験の一助になる情報も記載しております。簿記の通信講座や学校など簿記資格の取得に興味のお持ちの方にお役に立てていただければ幸いです。

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立替金 手付金

立替金

　従業員が本来支払うべきものを立て替えたり、また取引先が支払うべきものを一時的に立て替え払いしたときは、後日返済してもらうまでの権利として、立て替え払いしたときから返済を受けるまでの間は、「立替金」勘定（資産）を用いて処理します。立替金は金銭を貸し付けたわけではないので、「貸付金」とは区別します。
【処理例】
① 社員が支払うべき生命保険料3万円を会社が立て替え、現金で支払った。
（借　方）　　　　　　　　　　　
立替金　30,000　　　　　

（貸　方）
現　金　30,000

② 社員に対する給料20万円の支払に際し、立て替えていた3万円を差し引いて現金で支払った。
（借　方）　　　　　　　　　　
給　料　200,000　　
　
（貸　方）
立替金　30,000

現　金　170,000

・立替金
（借　方）　　　　　　　　　　
立替金発生高　

（貸　方）
　回　　収


手付金の支払と受け取り処理

　売買が確実に行なわれるように、内金に替えて手付金を支払うことがあります。

手付金を支払う場合は、前払金勘定に替えて「支払手付金」勘定（資産）として処理し、手付金を受け取った場合は、前受金勘定に替えて「受取手付金」勘定（負債）を使って処理します。

また、手付金の場合、売り主の売買契約解除時には、売り主は手付金の倍額を支払わなければなりません（手付金倍返し）。

反対に買い主が契約解除するときは、売り主は手付金を返す必要はなくなります（手付金没収）

＊前払金と前受金は、主として商品売買時に代金を前もって支払ったり、受け取ったりする場合に使用する勘定科目です。

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