収益 – 簿記知識集

簿記知識集は、日商の簿記検定での３級、２級をとるための基礎知識を調べました。また大原などの簿記試験の一助になる情報も記載しております。簿記の通信講座や学校など簿記資格の取得に興味のお持ちの方にお役に立てていただければ幸いです。

収益

「未収収益」とは、まだもらっていない収益です。

つまり、当期に発生した収益の中でまだ受け取っていないものをいいます。まだ受け取っていないが受け取る権利はあるので、「未収収益」として資産に計上します。

未収収益には、未収家賃、未収地代、未収利息などがあります。

【仕訳例】

① 4月1日　得意先に年利率2％で現金120万円を1年の約束で貸し付け、利息は後払いにした。なお、当期は1月1日から12月31日までの1年間とする。

（借　方）　貸付金　1,200,000　　　｜　（貸　方）現金　1,200,000

② 12月31日　決算日

（借　方）　未収利息　18,000　　｜　（貸　方）　受取利息　18,000

利息はまだ受け取ってはいませんが、契約で利息を受け取る権利は当期に発生しているので、貸方に「受取利息」という収益に属する勘定科目を、借方には「未収利息」という資産に属する勘定科目を記入して仕訳します。

③ 翌年1月1日

（借　方）　受取利息　18,000　　｜　　（貸　方）　未収利息　18,000

未収利息は次期以降に受け取るものなので、次期の最初の日付でその収益の勘定の借方に振り替えておきます。この仕訳を「再振替仕訳」といいます。

　「前受収益」とは、当期に受け取って収益になっているもののうち、次期以降の前受け分をいいます。

前受収益がある時は、その収益の勘定から前受け分を控除して、前受収益として負債に計上します。

前受収益には、前受地代、前受家賃、前受利息などあります。

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